(1)vBNS
vBNSにおいては、IPマルチキャスト、IPv6トンネリングなど先進的なネットワーク技術の研究や、バックボーンネットワークルータの検証、MPLS相互運用性テスト、IPトラフィックモニタリングなどの実験などが行われた。
一方、vBNSネットワークを利用したアプリケーションレイヤの主な研究開発としては、NGI計画のもとで以下の研究開発が実施された。
- CAVEなどのバーチャルリアリティ(NCSA)
- 天文物理シミュレーション(NCAR)
- WEBキャッシング技術(SDSC)
- たんぱく質構造解析(NCSA)
※( )内は、研究開発を行ったスーパーコンピュータセンター名を示す。
(2)vBNS+
vBNS+においては、以下のシステムやツールを利用した実験が行われている。
- vBNS+ Active Measurement System(テスト用のトラフィックを流し、ネットワークをモニタするシステム)
- Iperf*4
- Round Trip Time (ping) tool
- マルチキャスト性能テスト
また、vBNS+では全ての接続機関でIPv6での接続が可能であり、native IPv6-over-ATM 接続やトンネルIPv6-in-IPv4
接続などを提供している。スイッチング技術に関しては、MPLS LSP over OC-48バックボーンの構築の研究が行われた。
*4 Iperf:NLANRが開発したネットワーク性能測定ツール。ソースコードが公開されている。TCP
と UDP プロトコル転送時における帯域幅の測定に利用される。