ギガラボインタビュー VOL.1:京都情報通信研究開発支援センター(京都ラボ) | ![]() |
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「精華町『健康ネットワークサービス』実証実験」 インタビュー実施:2002年 4月 19日 |
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![]() ▲在宅ヘルスケア支援システム 専用端末(クリックすると拡大されます) |
(今中)採血は必要です。ここでは通信機能付の家庭用血糖値計を使用していますが、米粒程度の量で計測できます。 |
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![]() (今中)回線スピードは使用する回線によって異なりますが、昨年の実験では64kbpsでした。TV電話では顔色などははっきりしませんでしたので診察には無理がありましたが、コミュニケーションには十分使えることが分かりました。 ![]() (中尾)IPのネットミーティングの技術を使っています。 ![]() (古川)参加したモニタの評判は非常に良いものでした。いつも先生にそばに居てもらえる感じで、生活習慣病への取り組みのモチベーションが上がったと言っておられました。家に居ながらにして毎日先生に見てもらえるのですから。 ![]() (古川)医者の負担は大きいということで、大変だったとおっしゃっておられました。このあたりをどう合理化するかが課題だと分かりました。 ![]() (古川)医師は、精華町の医師会から紹介いただきました。 ![]() (今中)このシステムでは今のところ一般家庭に買っていただくというものではなく、自治体の住民の健康福祉として、また、病院の患者サービスとして使っていただけるような提案をしています。その中で今年の4月に岡山県阿新地域の自治体に導入させていただきました。公民館に住民端末を設置し、保健婦さんがPCでデータを管理する仕組みです。精華町での実証実験ではどのようなビジネスモデルが成り立つのかも探りたいと考えています。 ![]() (古川)ダイエットラリーは平成11年に開始し、主として平成12年度に実験を行いました。(今中)これは、ともすれば3日坊主になりがちなダイエットをみんなで一緒にゲーム感覚でやろうというものでした。40人ほどの参加があり、盛り上がりました。万歩計を身につけて一日に歩いた歩数などの情報を記入していきます。禁煙というメニューもありました。保健衛生の専門家にも入って側面支援をいただきました。 ![]() (古川)そうですね。過熱しすぎるということはなかったようです。 |
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![]() ▲精華町で用いられているセットトップボックス型端末(クリックすると拡大されます) |
![]() (古川)そうですね。京都府精華町と京都府園部町に住民モニタがおられます。住民参加型の社会的実証実験ができる点が京都ラボの特徴だと思います。一般のISDNのユーザもおられますし、CATVインターネットのユーザもおられます。また、病院・学校とは専用線で結ばれています。CATVインターネットのユーザとして、園部町ではパソコンが使われていますが、精華町ではセットトップボックスが使われています。このようにバラエティに富むところも特徴です。 ![]() (古川)住民に対する公募を行いました。半月ほどの応募期間しかなかったにもかかわらず多くの応募がありました。チラシを配ったりしたこともありますし、もともと住民のネットワークへの関心が強いこともあったかと思います。 ![]() (古川)精華町には、CATVの回線を使ったモニタ数が350世帯、ISDNの回線を使ったモニタ数が150世帯おられます。園部町には、CATVの回線を使ったモニタ数が250世帯おられます。 ![]() (中尾)平成11年当時は、地元のCATV会社(株式会社キネット)のインターネットサービスがありませんでしたが、この事業が契機になってインターネットサービスが始まったのではないかと思います。 ![]() (古川)「せいかグローバルネットワーク」という国際交流関係の活動をしておられるグループからネットワーク関係やサーバ設置に関してご相談を受けています。 ![]()
![]() (中尾)精華町の場合は、セットトップボックスですから、ブラウザのバージョンアップが容易ではありません。Javaを使ったページなどが見ることができないといった問題が出てきています。平成11年当時としては魅力的なサービスだったわけですが、最近ではやや機器として陳腐化してきています。メールもサーバ側にすべて保管するため容量制限があり、ヘビーユーザには物足りない面もあるようです。また「かしのき通信」の内容もマンネリ化しないように苦心しています。 ![]() (古川)住民からの情報発信をいかに促進しようかと考えています。ひとつには、映像コンテンツを撮影するための簡単なビデオカメラや編集機材を使ってもらうことも予定しています。TV局などのプロの方が使うにはまだまだなんでしょうが、家庭用ビデオカメラやPC上での動画編集システムも高性能になってきましたから、こうしたものを住民の方に気軽に使っていただいて情報発信の促進に役立てたいと考えています。 また、けいはんなラボは地理的に近いので連携体制も強化していくことにしています。 |
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◆おわりに
文責:JGNウェブ編集部 |
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