◆研究テーマについて
どのような実験がありますか?
岡山ギガビットセンターの内部で研究開発を行っているわけではありません。ここの施設を用いた実験としては主なものが6つあります。
- WDMの装置は、倉敷サブセンター、岡山県庁、当センターの3箇所をリング上に結んでいます。2.4Gbps及び622Mbpsの回線が利用可能です。トラフィック発生装置や状態監視のツールを利用することができます。
- 個人認証技術の研究開発があります。CA(Certificate Authority)サーバ、ICカードの運用などを実験しています。
- 高速検索技術の開発もあります。CPU、ネットワークトラフィックにどのくらい負荷がかかると使えなくなるかを調べています。具体的には、図書館の書誌検索を行っています。基本的には文字ベースの検索で、マルチメディア検索ではありません。
- ストリーム型トラフィックを発生する装置や、動画像伝送装置があります。これらを使った大容量伝送の実験を行っています。
- 分散DB関係では、県内の市町村が協調して行政サービスをするための協調分散データベースの研究などに取り組んでいます。
- 遠隔利用関係では、いわゆるKIOSK端末を使ったものや、CATVのネットワークとの相互接続などの実験を行っています。
以上のようなところでしょうか。
◆ギガラボの業務について
岡山ギガラボでは何人の方が働いておられるのですか?
非常勤のセンター長を含めて7人です。副センター長以下残りの6名は常勤です。
一日の仕事の流れはどのようなものですか?
機器の管理業務が主な業務です。それに加えて見学対応、各実験の技術支援を行っています。
具体的にはどのような業務があるのですか?
まず、OGNの募集について相談に応じる仕事があります。OGN利用申込の書式の書き方を中心に相談に応じます。これが年3回の公募の時期に対応しています。その他、説明会や案内のホームページ作成なども行います。公募期間終了後、審査委員会で有識者の方々に集まっていただいて審査を行いますが、このときの事務全般も行います。他には、もうすぐITフォーラムを行いますが、このようなイベントの運営も行います。(※ITフォーラムは終了しました)
一機器の管理業務とは具体的にはどのようなものですか?
WDMなどの最新の機器は警報装置の情報を中心に管理しています。パソコンやワークステーションをサーバとして使っている場合には、OSのバージョンを上げたり、アクセスログをチェックしたりといった業務が必要になります。スタッフの中でも一番多い人は1人で15台のサーバを管理しています。しかし、例えば、テレビ会議システムでは岡山県下に200台が配備されていて全てを岡山ギガラボのスタッフだけでは管理しきれませんから、保守契約を結んで、管理を委託しているものもあります。直接機器に関すること以外でも業務は発生します。例えば、電柱が移転した場合には光ケーブルのルート変更手続きが必要です。
他にはどのような業務がありますか?
また、WDMなどの最新の機器が配備されていることもあって、いろいろな方が見学に来られます。韓国からも見学にこられました。岡山大学の情報工学の新入生に対しても設備説明を行ないました。施設見学は、12年度66件(526人)ありました。見学申込書[MS-Wordファイル]は、岡山ギガラボのホームページからダウンロードできます。
岡山ギガラボではJGNのプロジェクトについても手続を受け付けているのですか?
それは行っていません。東京・芝にあるTAOが窓口になります。もっとも、JGNと接続して実験を行う場合の利用者へのアドバイスなどは実施しています。今後は、JGN利用支援の方策を考えているところです。
JGN関連では他にはどのような業務がありますか?
他のラボとの連携としてJGNを使ったイベント協力を行います。例えば、最近では北九州ギガビットラボを中心に行ったAsian Internet Waveの協力を行いました。
今後力を入れていこうと考えておられるのはどのようなことですか?
一言で言えば、利用推進のために種々の方策を考えています。まず、OGN、JGN利用支援があります。さらに、IPv6研究支援、ネットワーク技術コンサルティング、共同研究のコーディネート、利用PR、ネットワークイベントへの参加協力、地域協議会との連携などもより積極的に取り組もうと考えています。また、これまでも大学生の見学受け入れは行ってきましたが、一歩進めて、学生が施設を利用した実習を行なえば単位取得できるよう大学を含めた関係機関との調整をはじめています。
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