ギガビットネットワーク通信回線の利用手続(規約、契約、書類等)に関するF.A.Q
(最新更新日 2001年4月23日)
〜回答〜
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1.基本的な運営方針
【利用者について】
Q1:
誰がギガビットネットワーク通信回線を利用できるのですか?
A1:
通信・放送技術の水準向上に寄与する研究開発のためであれば、原則として誰もが利用できます。ただし、利用のためにはTAOと共同研究契約を結ぶ必要があります。研究のための任意団体等の組織でも、責任者が明確で、TAOと共同研究契約が結ぶことができれば利用可能です。
Q2:
ギガビットネットワーク通信回線と利用者のLANを接続する場合、LANユーザは誰でもギガビットネットワーク通信回線を利用できると考えてよいですか?
A2:
利用できる研究者を共同研究契約で定めます。利用者に関しては、研究代表者が責任を持って管理してください。
Q3:
ギガビットネットワーク通信回線と接続している自機関のネットワークを 介して、他の機関の研究者にギガビットネットワーク通信回線を利用させることにより、この研究者を共同研究に参加させることは可能ですか?
A3:
可能です。その場合、新たに参加する機関は共同研究契約の締結及び研究計画書の提出が必要です。
Q4:
「利用の手引」第1章(2)の「ギガビットネットワーク通信回線側では送信元や送信先のアドレスによる利用の制限を実施します」とありますが、どういう意味ですか?
A4:
通信データの送信元や送信先がギガビットネットワーク通信回線の正規の利用機関として登録されていなければ、回線上を伝送しないように設定しています。
【利用目的について】
Q5:
どんな目的に利用できるのですか?
A5:
超高速ネットワーク技術や、様々な分野の高度アプリケーション技術の研究開発に利用することができます。(知的財産権の帰属については共同研究契約において定めます)。
Q6:
ギガビットネットワーク通信回線を既存のネットワークのバイパスとして使えますか?
A6:
ギガビットネットワーク通信回線は、研究開発用として使ってもらうために開放するのであって、通常のネットワークのバイパスに使用することは認められません。
【共同研究契約について】
Q7:
なぜギガビットネットワーク通信回線を利用するために共同研究契約が必要になるのですか?
A7:
利用者とTAOの双方が人材や設備等を出し合って研究するためです。
Q8:
共同研究契約書とはどのようなものですか?
A8:
研究内容、研究者、知的財産権の取扱い、損害賠償の責任などについて記載されます。詳細は、内定時に送付されるので、確認してください。
Q9:
利用者側の書式に沿った共同研究契約書で契約できますか?
A9:
TAOの書式を原則とします。
【利用方法について】
Q10:
どうすればギガビットネットワーク通信回線を利用できるのですか?
A10:
利用希望者は、まず、研究計画書と接続申込書をTAOに提出します。TAOは内容を検討し、適当と認めた場合、内定の連絡をします。その後、TAOと利用希望者は共同研究契約を締結します。また、利用希望者は、内定の連絡を受けた後、アクセスポイントまでの接続に必要な足回り回線や機器・設備等を確保します。アクセスポイント内での回線接続工事を終え、TAOがギガビットネットワーク通信回線の設定を完了した時点で利用開始となります。詳しくは、「利用の手引」を参照してください。
Q11:
ギガビットネットワーク通信回線に接続するために、利用者は何の費用を負担すればよいのですか?
A11:
原則として、足回り回線や利用者側の機器・設備等の費用、足回り回線を接続装置につなぎ込む作業の工事費が利用者の負担です。例えば、マルチモードからシングルモードへの変換装置、DSU、接続装置設置機関内の工事費等は利用者の負担になります。また、場合によっては、DSUの光熱費やラック増設の費用、接続装置設置機関の構内回線を利用する場合の費用なども発生する可能性があります。
【その他】
Q12:
平成16年3月以降はどうなるのですか?
A12:
運用を終了します。
Q13:
用語の意味が知りたいのですが。
A13:
「利用の手引」の参考2「用語の定義」を参照してください。
2.利用可能なサービス
【ATMサービスについて】
Q14:
PVPのサービス内容はどうなるのですか?
A14:
研究の内容によっては、利用者の希望に応じてPVPの割当を行う場合があります。利用開始時はPVC-UBRで設定されますので、設定変更の申し込みが必要になります。
【IPサービスについて】
Q15:
IPサービスの内容はどうなるのですか?
A15:
ギガビットネットワーク通信回線内でIP接続している他の機関との通信が可能です。アプリケーションレイヤのサービスについては、ギガビットネットワーク通信回線では提供しない方針です。
【インターネットとの通信について】
Q16:
インターネットは利用できるのですか?
A16:
ギガビットネットワーク通信回線は、インターネットとは直接接続されていません。
Q17:
ギガビットネットワークから利用者にIPアドレスを割り当ててくれますか?
A17:
ギガビットネットワークでは、IPアドレスを利用者に割り当てる予定はありません。
【他のネットワークとの相互接続について】
Q18:
他のネットワークとの相互接続はどうなるのですか?
A18:
研究開発としての他のネットワークとの相互接続については、TAOがその必要性を判断し、調整を行います。現在、一部のネットワークとの相互接続については、個別に調整中です。決まり次第順次Web等で公開します。
【その他の研究支援について】
Q19:
研究に参加する機関や研究内容の情報は公開されますか?
A19:
参加機関の名称や研究テーマ名などはWebで公開しています。
Q20:
研究のため、ギガビット通信回線を流れる通信データの統計情報が必要になるのですが、提供してもらえますか?
A20:
Webでトラヒック情報提供システムにアクセスできるようになっています。より詳細なデータについては、研究に必要と認められた場合には、利用者を特定できる情報等を省いた形で開示することができますので、TAOギガビットセンターまでご相談ください。
Q21:
ギガビットネットワーク通信回線にはバックアップがありますか?
A21:
障害時にはできる限り速やかに復旧することになっていますが、バックアップはありません。また、回線品質についても保証はありません。
Q22:
ネットワークの障害発生時(例:故障、停電等)にはどうすればよいですか?
A22:
オペレーションセンターに連絡してください。受付は24時間ですが、復旧対応は平日の9:00〜17:00です。連絡先と連絡方法は、内定時にお知らせします。
Q23:
クラッカーが不正侵入した場合、どうすればよいですか?
A23:
すぐにオペレーションセンターに連絡してください。また、被害が他に及ばないよう、研究代表者または接続装置設置機関の管理者の判断で、接続を切るなどの措置を講じてください。
3.利用に必要な手続
【手続全般について】
Q24:
申込期間はいつからいつまでですか?
A24:
随時受付で、すでに申込みは受け付けています。締切は特にありませんが、運用は平成16年3月までの予定です。
Q25:
申込みから契約まで、どれくらいの期間がかかるのですか?
A25:
ギガビットセンターが申込みを受理してから、内定通知と契約書を送付するまで、およそ3週間程度かかる見込みです。その後、申込者側で捺印の上、返送してもらいます。
Q26:
契約期間はどのようになるのですか?
A26:
契約期間は原則として年度単位になります。ただし、研究の進捗や利用状況に問題がなければ、自動更新を選択することが可能です(ネットワークの運用は平成16年3月までです)。
Q27:
接続は希望すればその通りに受けてもらえますか?
A27:
アクセスポイントの接続状況によっては、調整が必要な場合もあります。
Q28:
TAOは研究内容についてどのような審査を行いますか?審査の結果、ギガビットネットワーク通信回線を利用できないことがありますか?
A28:
TAOの審査は、研究内容の優劣を決めるものではなく、その提案が利用規約に反していないか、他の研究活動やネットワークの運用に支障をきたすものでないかなどを確認することに重点を置いています。その審査で不適当とされた場合には、ギガビットネットワーク通信回線の利用をお断りすることもあります。
Q29:
CBRの予約はどのような手順で行いますか?
A29:
詳細な情報については内定時に提供します。
【手続に必要な書類について】
Q30:
研究計画書の「研究代表者」と「プロジェクトリーダー」の違いは何ですか?
A30:
研究代表者は、その研究プロジェクトに参加する各機関の責任者で、プロジェクトに参加する機関ごとに必要です。また、プロジェクトリーダーとは、複数の機関が参加する研究プロジェクトの全体を統括する責任者で、プロジェクトごとに一名必要です。プロジェクトリーダーはいずれかの機関の研究代表者が兼ねても構いません。なお、単独の機関が実施する研究プロジェクトについては、実質、研究代表者がプロジェクトリーダーの役割を担うことになります。
Q31:
研究に参加する人数が数十人になるのですが、全員の名前を研究計画書に記載するのですか?
A31:
実際にそのプロジェクトで研究する人については、原則として全員名前を記載してください。
Q32:
共同研究の参加者を追加するためには、どのような手続が必要ですか?
A32:
追加となる新規参加者が、自身の研究計画書を作成し、提出してください。研究プロジェクト名は、必ず同じ名称として下さい。なお、追加される機関がギガビットネットワーク通信回線に未接続の場合は、併せて接続申込書が必要になります。
Q33:
接続申込書の「申込者」となる「機関の長または責任者」は、具体的には誰が適当ですか?
A33:
「この役職以上でなければならない」ということはありません。大学の場合でいうと、必ずしも事務長でなければならないというわけではなく、例えばLANとの接続について権限を有する方であれば十分です。
Q34:
接続装置からの足回り回線をATMスイッチにつなぎ複数の回線に分岐させる場合、接続申込書を何通提出する必要がありますか?
A34:
接続装置からの足回り回線をATMスイッチにつなぎ複数の回線に分岐させることは、ギガビットネットワーク通信回線と直接接続する機関が責任を持つことを前提として認めます。その場合、接続申込書は、接続装置のポートに直接接続する分についての1通だけで結構です。ただし、その回線を介して行われる研究プロジェクトについては、個別に研究計画書を提出してください。
Q35:
接続装置設置機関が自身のスペースに設置している接続装置を使用する場合も、接続申込書の提出などの手続を行う必要がありますか?
A35:
接続装置のポートを利用する場合には、接続申込書の提出が必要になります。
Q36:
地域ネットワークがギガビットネットワーク通信回線と接続している場合、それを経由してつながる人はどのような手続きが必要ですか?
A36:
研究代表者が責任をもって管理している場合は、研究用のトラフィックを発生させるだけの人については、特に申請は必要ありません。実際に研究プロジェクトに携わる人は、プロジェクトごとに研究計画書を提出してください。なお、利用者同士のバイパスとしての利用は認めておりませんので、地域ネットワーク側でポリシールータの設置などを検討してください。
Q37:
申込方法の例で「一つの機関等が複数の研究プロジェクトを実施する場合」というのは、具体的にはどのような場合ですか?
A37:
例えば、学内LANがギガビットネットワーク通信回線につながっていて、学内の複数の研究室がそれぞれ独立した研究プロジェクトで利用するような場合です。
Q38:
研究の必要上、一つの研究プロジェクトで複数の足回り回線をギガビットネットワーク通信回線に接続したいのですが。
A38:
一つの接続申込書で複数のポートについての申込みができます。
Q39:
研究の必要上、一つの研究プロジェクトで複数のアクセスポイントを利用したいのですが。
A39:
一つの接続申込書で利用を希望する全てのアクセスポイントについての申込みができます。
Q40:
既にギガビットネットワーク通信回線と接続しているが、研究の必要上、別の足回り回線によるギガビットネットワーク通信回線との接続を追加することは可能ですか?
A40:
複数の接続が必要になる理由を明記する形で研究計画書を修正もしくは作成し、それに対応する接続申込書を作成して、併せて提出してください。
【接続について】
Q41:
足回り回線としては、どんな回線を用意すればよいですか?
A41:
研究で使用する伝送容量を検討して、それに応じた回線を電気通信事業者から調達するなどしてください。なお、アクセスポイントである機関の構内の場合などには、自分で自営回線として設置することもできます。接続する際の通信速度の種類については、「利用の手引」の別添資料-6「ギガビットネットワーク通信回線ATMサービス内容」を参照してください。
Q42:
足回り回線の設置は、誰に頼めばよいでしょうか?
A42:
接続希望者が適当な電気通信事業者を選定して、申し込んでください。また、アクセスポイントである機関の構内の場合などは、自身で自営回線を設置することも可能です。
Q43:
接続装置に接続する足回り回線や機器に要求される条件を教えてください。
A43:
要求条件については、内定時に接続マニュアルを提供しますので、参照してください。 また、個々の機器の相性については、「利用の手引」別添資料-5「ギガビットネットワーク通信回線構成図」を参照して、該当するアクセスポイントの接続装置を確認した上で、メーカ等に相談してください。
Q44:
接続装置の技術仕様を教えてください。
A44:
IPルータを含む接続装置のポート数及びインタフェース等については、ギガビットネットワーク通信回線サービス内容のページをご覧ください。不明な点は、TAOギガビットセンターに問い合わせてください。
Q45:
接続装置一台にポートがいくつあるのですか。
A45:
接続装置によって異なります。TAOギガビットセンターに問い合わせてください。
Q46:
別のATM網をつなぐことは可能ですか?
A46:
可能です。
4.利用に際してのお願い
【遵守事項について】
Q47:
「直接に営利を目的として利用する行為」とは何ですか?
A47:
例えば、第三者から料金もしくはそれに相当するものを徴収し、ギガビットネットワーク通信回線を中継回線として他者に通信サービスを提供するプロバイダ事業などが該当します。将来的に研究成果を活用して、利益を得ることについては問題ありません。
Q48:
利用規約や規則に違反した場合、どのような罰則がありますか?
A48:
状況によっては、TAOの判断で伝送容量を制限したり、接続を切ることもあります。また、TAOの設備を破損した場合には、原則、弁償して頂きます。
【留意事項について】
Q49:
知的財産権の帰属はどのようになりますか?
A49:
契約上は原則、利用者とTAOで権利を共有することとなります。
【その他】
Q50:
研究成果を公表する必要がありますか。
A50:
成果はできるだけ提出してもらう方向で考えています。ギガビットネットワーク通信回線の有用性を広く世に伝え、活発な研究活動を推進するために、TAOが主催する研究成果報告会やシンポジウム等で研究の進捗状況や成果の発表をお願いすることがありますので、ご協力ください。
Q51:
研究成果はいつ提出するのですか?
A51:
研究成果は、原則として年度ごと及び研究開発の終了時に提出してもらいます。
Q52:
利用規約第8条第2項に「TAOが行う通信データの収集」とありますが、具体的に誰がどのようなデータを収集するのですか?
A52:
TAOがギガビットネットワーク通信回線の運用上及び研究上の理由で通信データを統計として収集します。具体的には、通信データは、いくつかの箇所に設置したトラフィック監視装置及びオペレーションセンターで収集し、その範囲は、ギガビットネットワーク通信回線を流れる情報のすべてが対象となる可能性があります。
Q53:
利用規約第8条第4項「利用者は、ギガビットネットワークに対し、第3条の契約に係る研究に関係のない通信を行わないように適切な措置を行うものとする。」とありますが、「適切な措置」とは何ですか?
A53:
利用者側で、ギガビットネットワーク通信回線向けの通信とそれ以外の通信を独立した接続とするか、又は振り分けるポリシールータを設置するなどしてください。
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