国立研究開発法人情報通信研究機構総合 テストベッド研究開発推進センターでは、さまざまなシーンでの IoT実証実験においてテストベッドへのより簡便なネットワーク接続を提供するため、『 IoT ゲートウェイサービス』を10月より開始しています。
NICTは、ICT分野の研究開発から社会実装まで加速化を図り、我が国のICT産業の競争力を確保するため、テストベッドを構築、運用することにより、基礎研究段階の研究開発と研究開発成果の検証を一体的に取り組み、研究開発成果の実用化およびシステム化を目指しています。
NICTが提供するテストベッドはIoT関連技術を含め、技術検証と社会実証の一体的な推進が可能な検証プラットフォームとして、皆様の研究開発にご利用いただけます。テストベッドは研究開発の目的であれば、原則として誰でも利用することができます。利用に際しましては、利用申請と審査が必要となります。手続きにつきましては、下記のページをご参照下さい。
『IoTゲートウェイサービス』は、利用者の実験環境やセンサ等から、より簡易にテストベッドへ接続するためのサービスとなります。
ネットワーク接続設定済みのVPN小型ルータをユーザへ貸し出すことによって、テストベッド内に用意した仮想サーバや仮想ストレージなどの計算リソース等に対して、インターネット等の通信環境を経由して安全にデータを送受信することができます。テストベッド内の各仮想サーバや仮想ストレージおよびネットワーク内はSDNによるマルチスライシングによりユーザ毎に論理的に分離されます。また、ユーザ環境からテストベッドまでのVPN接続に関しては暗号化されます。
本サービスにより、例えばユーザが設置する各種センサ等のデータの解析や保管などの目的で、テストベッドの提供する豊富なリソースを利用することがより簡易に可能となります。
本サービスではセンサ収容端末として希望により Raspberry Pi も同時に貸し出します。