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JOSEについて
1. JOSE※の概要
JOSEは、 IoT関連の技術検証をサポートしており、各種センサ、複数データセンタにまたがるクラウド、それらをつなぐネットワークが利用可能なテストベッドです。分散クラウドやセンサを活用するIoT関連の新しい技術の検証や、サービスのフィールド実証のためのセキュアな実験環境を、少ない手間で迅速に構築することができます。
※:JOSEは、「NICT総合テストベッド」を構成するテストベッドの1つです。他のテストベッド(JGN・StarBED・RISE等)とも連携してご利用いただけます。
なお、名称は Japan-wide Orchestrated Smart/Sensor Environment から名づけられました。
なお、名称は Japan-wide Orchestrated Smart/Sensor Environment から名づけられました。
2. JOSEの目的
ユーザの皆様の研究開発に役立てていただくとともに、大規模スマートICTサービス基盤技術としての確立を目指すため、広域に配備された大量のセンサーから得られる観測データを、高速ネットワークで結ばれた分散拠点上の分散計算機を用いてリアルタイムに処理・解析するサービスを実装し、IoT/M2Mサービスのフィールド実証が可能なテストベッドとなっています。
3. JOSEでできること
JOSEは設備として、利用者が専有してご利用頂ける仮想マシンと、それらを結ぶ仮想ネットワークリソースを保有しており、それらによって「IaaS」を提供しています。
(1)計算リソースの利用
- ●利用者は仮想マシン、コンテナ、ベアメタルサーバといったクラウド基盤リソースを研究開発の用途に合わせてご利用いただけます。
- ●仮想マシン上およびベアメタルサーバ上でLinux OS (Ubuntu、CentOS等)を利用できます。Linux OS上 に、研究・実験に必要なソフトウェアを自由にインストールして利用することができます。利用者に割り当てられる計算リソースへは基本的にroot権限(sudo)が与えられます。
- ●コンテナ(Docker)を利用できます。ユーザの操作端末で作成したDockerイメージをJOSE上 にアップロードして利用することが可能です。
- ●万単位の仮想マシン・コンテナが用意されており、大量の演算、または多くのマシンノードを必要とする研究・実験のための計算リソースとして利用することができます。
- ●大容量ストレージを持つ仮想マシンが利用者に割り当てられ、大容量のセンサーデータを蓄積できます。
- ●複数地域に分散したデータセンター上のいずれに仮想マシンやコンテナを配置するかを指定でき、ロケーションを考慮した実証を行うことができます。
(2)仮想ネットワークの利用
- ●SDNによって利用者ごとに割り当てられる専用の仮想ネットワークを利用することができます。
- ●JGNに接続可能な利用者であれば、 JGN 経由でセキュア(L2 VLANによる専用ネットワーク) かつ高速(最大100Gbpsのコアネットワーク経由)にJOSEの仮想ネットワークに接続可能です。
(3)センサーデータ管理ソフトウェアの利用
- ●IEEE1888による柔軟なセンサーデータの通信と保管を行うことが可能なFIAPStorage(JOSE版)を利用することができます。JOSEのストレージ用仮想マシンにapt (Ubuntuの場合のみ)を用いて簡単にインストール可能です。
(4)インターネット接続
- ●IPv4/IPv6での共有1Gbpsのインターネット接続が提供されます。
- ●インターネット回線を利用して仮想マシンにアクセスできます。(SSHが基本、その他プロトコルも設定可能)
- ●グローバルIPアドレス(IPv6)を利用できます。
(5) JOSE Managerの利用
- ●割り当てられているリソースは、JOSE Manager のWebインタフェースを用いて電源操作や状態の確認、イメージのアップロードと保存、コンソール操作を行えます。
(6) OAuth2によるOpenStack API の利用
- ●OpenStack KeyStore を拡張し、OAuth2に対応することで他の管理システムから統合的にリ ソースの管理を行うことができます。