───最後に、総合テストベッドのあるべき要件と利活用促進策を検討する「テストベッド分科会」の河口分科会長に、これからの活動について、お伺いします。
テストベッド分科会長の河口 信夫氏
(名古屋大学・教授)
河口・分科会長(以下、河口):IoTがこれだけ世の中で騒がれている状態で、どんなテストベッドが必要かということを改めて議論する機会だと考えています。これまでのNICTのテストベッドをより発展させ、IoT時代に対応できるようにすることが重要です。そのため、多様な方々にこの分科会に入っていただき、オープンな意見を入れるとともに、「コアメンバ会議」でより深い議論をしていきたい。そしてその意見を取り入れて、分科会に問う形で進めていきたいと思います。
【図3-1】分科会発表資料「テストベッド分科会の進め方」
───確かに100人以上の方がいる分科会だけでは、多くの方が活発に議論し、深めていくのは難しそうですね。
河口:まあご参加の皆さん次第ですが、人数が多いと話しにくい、意見を出しにくいというところはありますね。それで今回、アンケートをやってみたんですね。特に、今回参加されているのは皆が皆、自分の意見を言う立場の方ばかりではなく、情報収集にきているという人も多いと思うので、会社に帰って相談して意見を集約してアンケートを出してくだされば、十分だと考えています。
非常に重要なテストベッドを皆で作っていくことになるので、良いものをつくるためにはより多くの方の意見を取り入れたいですね。
───今日のテストベッド分科会のパネルディスカッションやその後の質疑応答でも、いろいろな方向の意見が出ていました。
河口:テストベッドを専門に考えてきたわけではないので、まずは、どんな意見があるのかを集めるところからスタートです。また、IoTについては民間でもある程度進んでいますし、世界的にもIoTの標準化も進んでいるので、その情報を入れながら、日本として何をやるべきかということが大事だと考えています。そのテストベッドを使ってもらうのに、なんでもできるというのは難しいので、日本のテストベッドとして、どういう切り口にしていくのか決めることがが重要だと思っています。
【図3-2】分科会発表資料「我が国のテストベッドに期待されることは?」
───ありがとうございます。今日はあわただしい中での一言コメントになりましたが、河口先生には近々にお時間をいただき、じっくり分科会についてお聞きしたいと思います。
河口:わかりました。
───はい、今後ともよろしくお願いいたします。
【第3回JGNインタビューで、お話を伺うことが決定しました】
<第3回JGNインタビューはこちら>
<2016.09/KDDIホール(大手町)においてインタビュー>
【総合テストベッド及びテストベッド分科会に関するお問合せはこちら】
tb-info@ml.nict.go.jp